貯留材を遮水シートで包んで形成する地下貯水槽の場合、遮水シートが持つ弱点を補って、いかにして水漏れの発生がない貯水槽を築くかが大きな課題となります。一般的に直面する第1の問題点は、地下埋設時の埋戻し等に伴って発生するピンホール問題にどう対処するかです。
そして、第2の問題点は遮水シートとパ イプの接合部分に発生する、応力集中による破損をどうやって回避するかということです。さらに、シートの溶着不良によって発生する水漏れを、いかにして防止するかという問題もあります。これらの課題を構造的に解決して完成したのが、セル型構造地下貯水槽です。
特徴
- 外側の槽(外槽)と貯水部となる内側の槽(内槽)の二重構造である。
- 雨水は外槽と内槽の間にある導水部から内槽へ流入される。
- 内槽は、導水部により保護されており、外部から切り離された独立構造となっている。